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屋根の葺き替え費用相場はいくら?費用目安と安くする3つの方法、注意点を解説!

コラム

屋根の葺き替え費用相場はいくら?費用目安と安くする3つの方法、注意点を解説!

「屋根の葺き替え工事ってどれくらいするの?」

「いつ葺き替え工事をすればいいの?」

「屋根の葺き替え工事を安くする方法はある?」

 

人生で屋根の葺き替え工事は1度か2度ほどです。そのため相場費用がわからない方も多いのではないでしょうか。

また、日常生活していると屋根の状況を確認する機会もないため、どのタイミングで葺き替え工事をすればよいか分からないことでしょう。

この記事では屋根の葺き替え費用の相場と工事を行うタイミング、工事費用を安くする3つの方法を紹介します。

 

屋根の葺き替え費用相場はいくら?

はじめに屋根の葺き替え費用相場を紹介します。

 

屋根の葺き替え工事の総額目安

既存の屋根材から葺き替え工事を行った場合の屋根材別目安費用を紹介します。

 

既存の屋根材 葺き替え後の屋根材 総額費用目安
170万円~250万円
ストレート 150万円~230万円
ガルバリウム鋼板 160万円~240万円
ストレート ストレート 120万~200万円
ガルバリウム鋼板 150万円~230万円
セメント瓦 160万円~240万円
ガルバリウム鋼板 150万円~230万円
トタン ガルバリウム鋼板 120万円~190万円

 

もちろん屋根の大きさや形状、勾配によって費用は異なります。また、施工会社によっても総額費用は変わるため、一つの目安としておきましょう。

 

葺き替え工事の単価

葺き替え工事の単価目安は以下の表の通りです。

 

内容・項目 費用相場(1㎡単価)
葺き替えする屋根材の施工費 6,000円〜15,000円
スレート

(カラーベスト/コロニアル)

4,000円〜9,000円
ガルバリウム鋼板 5,000円〜10,000円
スーパーガルテクト 6,000円〜8,000円
アスファルトシングル 5,000円〜10,000円
屋根の解体・撤去費用 4,000円~7,000円
下地費用 2,000円~4,000円
足場費用 800円~1,600円
副資材 1,500円~2,000円
アスファルト処分費(アスベストがある場合) 20万円~40万円

 

葺き替えする屋根材によって費用は大きく異なりますが、1㎡当たりの単価は「12,300円〜29,600円」ほどです。さらにアスベストがある場合は追加で20万円〜40万円ほどの費用が加算されます。また、上記の費用に加えて諸経費や残材処分費、消費税などがかかると想定してきましょう。

 

ケース別屋根葺き替え工事の目安

ここでは30坪ほどの住宅の、屋根材別葺き替え工事費用の目安を紹介します!

 

ストレート屋根の場合

ストレート屋根に葺き替えた場合の費用目安を紹介します。

 

項目 数量 金額
既存屋根の撤去・処分費 100㎡ 50万円
下地費用 100㎡ 30万円
遮熱コロニアルグラッサ材料代 100㎡ 35万円
ルーフィング・板金等 100㎡ 10万円
施工費 100㎡ 15万円
足場施工費 250㎡ 25万円
諸経費・福利厚生費・残材処分費(工事費の約8%) 1式 13.2万円
消費税 17.8万円
合計 196万円

 

瓦屋根の場合

瓦屋根に葺き替えた場合の費用目安を紹介します。

 

項目 数量 金額
既存屋根の撤去・処分費 100㎡ 50万円
下地費用 100㎡ 30万円
F形防災瓦材料代 100㎡ 35万円
ルーフィング・瓦桟木・ビズ等 100㎡ 20万円
施工費 100㎡ 15万円
足場施工費 250㎡ 25万円
諸経費・福利厚生費・残材処分費(工事費の約8%) 1式 14万円
消費税 18.9万円
合計 207.9万円

 

トタン屋根の場合

トタン屋根に葺き替えた場合の費用目安を紹介します。

 

 

項目 数量 金額
既存屋根の撤去・処分費 100㎡ 30万円
下地費用 100㎡ 30万円
ガルバリウム鋼板立平ぶき材料代 100㎡ 45万円
ルーフィング・瓦桟木・ビズ等 100㎡ 10万円
施工費 100㎡ 15万円
足場施工費 250㎡ 25万円
諸経費・福利厚生費・残材処分費(工事費の約8%) 1式 12.4万円
消費税 16.7万円
合計 184.1万円

 

屋根の葺き替えをするタイミングとは?

そもそも屋根の葺き替えはいつ行えばよいのでしょうか。ここでは2つのタイミングを紹介します。

 

耐用目安年数が近づいた時

屋根の葺き替え工事を行うタイミングは、耐用年数が近づいてきた時がおすすめです。耐用年数が経過すると、屋根の塗料が剥がれたり、劣化して破損などにつながる可能性が高まります。

一般的な屋根の耐用年数は以下の表の通りです。

 

屋根材 耐用年数
  • セメント瓦
  • 和瓦(日本瓦)
  • 洋瓦
20年~60年

(セメント瓦の場合=20年〜40年)

ガルバリウム鋼板 20年~40年
スレート(カラーベスト/コロニアル) 10年~35年
トタン 6年~20年

 

自宅の築年数と屋根の耐用年数は同じとなるため、上記の年数に近づいてきた時は、葺き替えを交換するタイミングでもあります。

 

変色・破損した時

屋根材が変色した時や破損した時は、葺き替えを検討するタイミングのひとつです。変色の原因は、紫外線や雨風によって屋根の塗膜が弱まっていることです。

そのまま放置しておくと、カビやコケ、サビなどが発生し、防水効果がなくなります。

さらに劣化した部分が破損などにつながり、雨漏れなどの原因にもなりかねません。

そのため、変色や破損が発生した時は即座に葺き替えを行った方が良いです。ただし、屋根の状態を確認するために、屋根に上るのは危険です。家から少し離れたところから屋根の様子を見てみるとよいでしょう。

 

屋根葺き替え工事の費用を安くする3つの方法

屋根の葺き替え工事費用は数百万円以上と高額です。少しでも安く抑えたいという方に向けて、3つの方法を紹介します。

  • 外壁改修工事と一緒に行う
  • 補助金・助成金を活用する
  • 複数社に相見積もりを取る

ひとつずつ確認していきましょう。

 

外壁改修工事と一緒に行う

外壁改修工事と一緒に行うと、屋根の葺き替え工事費用の総額を抑えることができます。別々に工事を行うと、足場代金が2度かかりますが、一緒に工事を行うことで、1度の費用で済ませることができます。

また外壁改修工事と屋根の葺き替えの両方を行ってくれる業者も多いため、2社に依頼するよりトータルの工事費用が安くなる傾向にあります。

一般的に屋根の葺き替えタイミングと外壁改修工事のタイミングは近いケースが多いです。専門業者に両方確認してもらい、必要であれば同時の工事を検討してみてもよいでしょう。

 

補助金・助成金を活用する

屋根の葺き替え工事を行う際は、国や自治体の補助金・助成金が活用できる場合があります。お風呂のリフォーム工事で使える補助金は以下の2つが挙げられます。

 

長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、既存住宅の省エネ化と、長期使用を目的とした住環境の整備に関するリフォーム費用の一部を補助する制度です。屋根の軽量化や瓦の交換などを行う際に利用できます。

補助金額や条件は以下の表の通りです。

 

補助金額 対象工事費の1/3(上限:80万~160万円)
補助対対象工事

(屋根の場合)

・屋根の軽量化・瓦の交換(下地を含む)
・瓦の交換
・屋根換気棟設置
・足場の設置
補助条件 ・1階の床面積(階段部分を除く)が40㎡以上、かつ、延べ面積が55㎡以上であること
・住宅の性能基準に適合させるための工事、 三世代同居対応改修工事及び子育て世帯向け改修工事並び防災性、レジリエンス性向上改修工事のいずれかであること
・リフォーム後の住宅は本事業が定めている住宅性能に係る評価基準に適合するもの
・工事着手前にインスペクション(現況検査)を実施すること
申請期間 事前採択タイプ:令和6年4月15日~令和6年5月31日

通年申請タイプ:令和6年12月31日まで

参考:令和6年度長期優良住宅化リフォーム推進事業

 

住宅・建築物安全ストック形成事業

住宅・建築物安全ストック形成事業とは、住宅の耐震性を向上させるリフォームの費用を支援する制度です。

本制度は国が補助金を支給するのではなく、地方自治体を通じて補助をする制度です。地方自治体が行っている補助制度のおおもとでもあります。

参考:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001738007.pdf

本補助金は、国と地方の両方が費用負担を行います。個別支援では、屋根の葺き替えによって耐震性が向上する場合は、工事費の23%が支給されます。

一方パッケージ型の支給額は耐震改修の種別によって定額制で分かれており、補強設計等費と耐震改修工事費を合算した金額の8割が上限です。

また、耐震改修工事と伏せて省エネ改修工事を行えば、さらに交付額は増えます。専門業者に相談しながら本制度の利用を検討してみましょう。

 

複数社に相見積もりを取る

屋根の葺き替え工事費用を抑えるためには、複数社に相見積もりを取り、安い業者を見つけるようにしましょう。

1社だけの見積もりでは、相場観を把握できず、安いのか高いのか判断できません。2社・3社ほどの見積もりを取れば、おおよその金額がわかるうえ、費用の安い業者を選定できます。

ただし、価格だけでなく、施工技術も大切です。不十分な葺き替えをされてしまうと、数年後に施工不良が見つかったりして、再度工事を行わなければならない場合もあります。

依頼する際は、業者のホームページなどで実績確認するのと同時に、口コミなどで評判を確認しておきましょう。

 

屋根葺き替え工事をする際の3つの注意点

ここでは屋根の葺き替え工事をする際の3つの注意点を紹介します。

 

葺き替え工法によって費用が変わる

当然ながら葺き替え工法によって費用は変わります。葺き替えは、既存の屋根を撤去して行う方法以外に、重ね葺き(カバー工法)という工法があります。

名前の通り、既存の屋根をそのまま残し、新たな屋根を被せる工法です。既存の屋根の撤去費用が不要となるため、費用を抑えることができます。

しかし、瓦屋根などの場合は、新しい屋根材を固定するのは難しいとされているうえ、屋根の重量が増えてしまうことから、耐震性能も低くなってしまう可能性があります。

もちろんコストを優先したいという方は重ね葺き工法を検討しても良いですが、将来的な安全性などを考慮すると、葺き替えがおすすめです。

 

屋根材によって耐用年数が変わる

葺き替え工事によって新しい屋根になっても、将来的には再度葺き替え工事を行うことにもなるため、あらかじめ屋根材の耐用年数を考慮して素材を選ぶようにしましょう。

築20年になったタイミングで葺き替え工事でガルバリウム鋼板にした場合、さらに20年後あたりにもう1度工事が必要となる可能性もあります。

もちろん劣化状況次第で葺き替えを検討してもよいですが、葺き替えする一つの目安となるのは耐用年数です。

将来のことも踏まえ、素材の耐用年数を考慮しておきましょう。

 

複雑な屋根形状はコスト高になる

複雑な屋根形状はコスト高になる傾向にあります。一般的な住宅の屋根形状は、切妻(きりづま)や寄棟(よせむね)、片流れ屋根といったシンプルな形状です。

しかし凹凸が多い屋根形状やお城のような箕(みのこ)造りの屋根は施工が複雑となるため、本記事で紹介した葺き替え費用の目安よりコスト高になります。

そのため、特殊な屋根形状をしている場合は、必ず専門業者に見積もりを取ってから葺き替えを検討しましょう。

 

屋根葺き替え費用まとめ

屋根の葺き替え工事費用は、おおよそ120万円〜250万円ほどです。もちろん屋根の形状や面積などによって費用は大きく異なります。

少しでも葺き替え費用を抑えたい方は、2社3社の相見積もりで比較し、なおかつ補助金の活用を検討しましょう。

ハートホームでは屋根葺き替えの工事も承っておりますので、是非お気軽にご相談下さい!

ハートホーム社員一同、心よりお待ちしております。

 

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