一戸建ての水道管の交換費用はいくら?水道管が劣化した場合の3つのトラブル事例と費用を抑えるポイントを解説!
「一戸建ての水道管の交換費用っていくらなの?」
「交換しないでおくとどうなる?」
「いつ水道管を交換したらよいの?」
自宅をリフォームする際、一緒に検討するのが多いのは水道管の交換です。建物が老朽化するにつれて水道管も劣化しますが、どれくらいの工事費用になるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも水道管は埋設されていて目視できないことから、いつ交換するものなのか分からない方も多いです。
しかし、劣化したまま放置すると、さまざまなトラブルになる可能性も高いため、適所に交換が必要です。
この記事では水道管の交換費用の目安と、水道管が劣化した場合のトラブル事例、交換タイミングについて紹介します。
一戸建ての水道管交換費用の目安は?
はじめに水道管の交換費用の目安と耐用年数について紹介します。
水道管の交換費用の目安は35万円~50万円
敷地内の水道管の交換費用の目安は、「35万円〜50万円」程度です。もちろん配管の劣化具合は、各土地によって異なるうえ、埋設されている状況も地がyため、一概に上記の費用になるとは言えません。
さらに埋設されている場所がアスファルトや土間コンクリートなどで舗装されている場合、一度掘削して復旧しなければいけないため、費用が加算されます。
また、水道管の劣化は一部分のケースも多いですが、「全部掘削してみないとわからない」というのが実状です。掘削範囲などによっても費用が異なるため、上記の価格は目安としておきましょう。
水道管の耐用年数
水道管の耐用年数は「15年〜40年」前後です。これほどまで年数に差が生じるのは、配管の種類によって耐用年数が異なるためです。
配管の素材 | 目安の耐用年数 | |
---|---|---|
金属管 | 銅管 | 15年~20年 |
鉛管 | 15年~20年 | |
ステンレス鋼管 | 30年~40年 | |
硬質ポリ塩化ビニル管(VP) | 20年~25年 | |
ポリエチレン管 | 30年~40年 |
一般的な家庭であれば、硬質ポリ塩化ビニル管(VP)が使用されることが多いですが、近年ではポリエチレン管を取り入れている住宅も増えています。
水道管の交換をされる家の多くは、硬質ポリ塩化ビニル管(VP)であるため、築20年前後で交換するのが一つの目安でもあります。
水道管が劣化した場合の3つのトラブル事例
水道管の交換を行わないと、以下の3つのトラブルにつながる可能性も高まります。
- 水漏れが発生して建物の部材が腐る
- 飲み水として利用できなくなる
- 水道料金が割高になる
ひとつずつ確認してみましょう。
水漏れが発生して建物の部材が腐る
建物内の水道管が破損すると、水漏れが発生して部材が腐ってしまう可能性が高まります。部材が腐ると建物の構造にも影響を及ぼすため、水道管の交換はおろか、大規模なリフォーム費用がかかる場合もあります。
飲み水として利用できなくなる
寿命を迎えた水道管を利用していると、飲み水として使えなくなる可能性も高いです。水道の色が濁ったり、鉄やサビなどの異臭を放つこともあります。その結果、水道として使えなくなり、生活に支障をきたす場合も考えられます。
水道料金が割高になる
水道管が破損して水漏れしたままにすると、水量が不足するため、多く水を使い、水道料金が割高になる可能性もあります。
また、多少の水漏れでは気が付かない方も多いですが、建物内の水漏れであれば部材への影響も発生します。そのため、少しでも水圧や水量が不足した場合は、水道管の破損の可能性があります。
一戸建ての水道管を交換する3つのタイミングとは
一戸建ての水道管を交換するタイミングは、耐用年数の経過だけでなく、以下の3つの事由が発生した時でもあります。
- 水に色が付いている
- 水圧低下している
- 水漏れが発生した
上記の症状が発生した時は、即座に水道管を交換するタイミングです。ひとつずつ確認しておきましょう。
水に色が付いている
水道水に着色が発生した時は、交換するタイミングです。特に金属管の水道管の場合、サビが発生して赤茶色の水になってしまうことがあります。
水道水とサビが混同していると、色合いで判断するのが難しい場合もありますが、鉄の臭いを感じてしまったり、味自体も異なると感じた時は、劣化してサビが発生していることを示唆します。
すぐに水道業者へ調査してもらいましょう。
水圧低下している
普段より、水の量が減っていると感じた時は、水圧が低下している可能性が高いです。水圧が低下する要因は、止水栓や元栓が全開になっていないケースの他に、給水管の汚れやつまりなども挙げられます。
特に築年数が古い建物になると、自然と給水管に汚れが溜まる可能性も高いため、水圧低下を感じた時は即座に専門業者に見てもらいましょう。
水漏れが発生した
水漏れが発生した時は、水道管が破損している可能性が高いため、即座に交換が必要です。先程もお伝えしたとおり、そのままにしていると建物の構造にも影響を及ぼします。即座に対応しなければ、修理費用も高額となるため注意が必要です。
一戸建ての水道管の交換費用を抑える方法
一戸建ての水道管の交換費用は、高額になるケースも多いため、できれば安く済ませたいと考える方も多いでしょう。
ここでは水道管の交換費用を抑える3つの方法を紹介します。
- 専門業者に定期点検を依頼する
- 自治体の助成金を使う
- 複数社に相見積もりを取る
ひとつずつ詳しく紹介します。
専門業者に定期点検を依頼する
専門業者に定期点検を依頼すれば、異変が生じた時に即座に対処できるため、修理費用を抑えることにもつながります。
専門業者は、水圧や水量、含有物などを調査してくれるため、水道管に問題があるとすぐにわかります。
素人の方では交換タイミングの判断できない場合も、専門業者であれば大規模な交換になる前に交換の必要性がわかるため、定期点検は大切です。
自治体の助成金を使う
自治体によっては、リフォーム費用の助成金を交付しており、水道管の交換も含まれている対象となる場合があります。
例えば鉛製水道管の交換工事の場合、補助金が交付され、費用を負担してくれる自治体もあります。鉛製水道管は以前に全国に広まった水道管であるため、自宅の水道管の素材を確認してみましょう。
複数社に相見積もりを取る
水道管の交換費用は、水道会社によって大きく異なるため、複数社に相見積もりを取りましょう。
水道業者によって、仕入原価や施工費、利益率などが異なるため、数万円の差額が生じることがあります。少しでも交換費用を抑えたい方は、相見積もりを依頼しましょう。
ただし、水道業者の見積もりは、現地に来て水道管の確認を行うため、自宅で対応しなければいけません。何社も見積もりを依頼すると手間と労力がかかるため、2社・3社ほどと下図を決めて依頼しましょう。
水道管を交換する際の注意点
ここでは水道管を交換する際の注意点を3つ紹介します。
- 耐用年数を考慮する
- 水道局指定工事店であるかをチェックする
- 工事範囲の優先順位を決める
ひとつずつ確認していきましょう。
耐用年数を考慮する
水道管の耐用年数は、素材によって異なるため、事前に今の築年数から逆算しておきましょう。
硬質ポリ塩化ビニル管(VP)であれば、20年〜25年ほどですが、築30年や40年の住宅であれば、交換タイミングでもあります。
今のままでも問題ないからという理由で交換すべきか悩んでいる方もいらっしゃいますが、耐用年数が過ぎた水道管は、後々大規模な修理が必要になる可能性も高いです。
水道管の素材は、図面の仕様書などに記載されている場合もあるため、確認してみましょう。
水道局指定工事店であるかをチェックする
水道局指定工事店とは、各自治体の水道局から認められた水道修理業者のことです。専門知識が豊富で、技術的な信頼度も高い業者であるため、安心して交換を依頼できます。
もちろん、水道局指定工事店ではない業者だからといって、技術力が低いというわけではありません。
しかし、水道局指定工事店として認められるには、以下の条件をクリアしていなければいけないため、信頼できる業者の証でもあります。
- 国家資格「給水装置工事主任技術者」が在籍している
- 給水装置工事に必要な機械器具を所有している
- 欠格要件に該当しない
業者選びをする際は。水道局指定工事店であるということは安心材料にもつながるため、一つの選ぶ基準としても良いでしょう。
工事範囲の優先順位を決める
水道管の工事を行う際、他の箇所のリフォームも一緒に行ってしまおうと考える人もいらっしゃいますが、すべて工事すると費用が高額となります。
そのため、水道管の交換を最優先にした上で、他の工事をどこまで行うか優先順位を決めましょう。始めに予算を決めておくと、工事範囲の優先順位を決めやすくなります。
一戸建て水道管交換費用まとめ
一戸建ての水道管の交換費用は、35万円〜50万円程が目安です。もちろん、埋設されている土地の状況などによって異なるため、必ず複数社の水道業者に見積もりを依頼しましょう。
水道管は目に見える箇所ではないため、建築時のままから交換されていない方が多いです。しかし耐用年数が過ぎると、破損などによって水漏れの原因にもなりかねないため、専門業者の定期点検を受けながら、適切な交換を行うようにしましょう。
ハートホームでは水道管交換の工事も承っておりますので、是非お気軽にご相談下さい!
ハートホーム社員一同、心よりお待ちしております。